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院長日記&お知らせ

死神の精度

伊坂幸太郎さんといえば私と同じ東北大出身で、今では超売れっ子作家の1人ですよね。
経歴を見ると私よりひとつ年下で、そう考えると私が理学部で学生時代を送っていたときに伊坂さんは法学部に在籍していたんですね。
東北大は学年に2500人以上も学生がいるし、学部も違い学年も違うので同じ講義を受けたことはないと思いますが、それでも学食あたりですれ違っていたかもしれないです。
学生時代に出会えなかったことがとても残念。
伊坂さんにしたら迷惑かもしれませんが、勝手に親近感を覚えてしまいいます。

さて、“死神の精度”という小説、映画の公開も近いので読んだ方も多いのではないかと思います。
伊坂さんの小説は時間と空間を上手く交錯させて、最後に複数のストーリーを上手く集約させて読者を驚かせるという展開が多いように思います。
ストーリーの流れからして長編小説が多かったと思うので、今回のような短編集は珍しいですね、とても新鮮な気分で読むことができました。

6編の短編から構成されていますが、まず1編目を読んで、 “このパターンで6編は展開がワンパターンになって厳しいのでは・・・”と感じました。
死神が調査対象を1週間調査して運命を決定するという話で、“可”と評価したら対象者は調査開始から8日目に亡くなるという感じ。
“可”と“見送り”の2つのパターンをこなせば、あとは展開がワンパターン?
多分、読んだ方は僕と同じような感想を1編目を読み終えて感じたのではないでしょうか。

いやいや、やっぱり人気作家は期待を裏切らないです。
読んでいない方の楽しみをなくしてしまってはいけないので詳しくは書きませんが、残りの5編、ワンパターンなんてひとつもありません。
あの手この手と、趣向が変えられていて楽しめます。
最後には人の生死を見つめさせられる構成、さすがと言わざるを得ません。

小説を読んだ後でいつも自分の中で評価している(作家の方からすれば大きなお世話)のですが、“アヒルと鴨のコインロッカー”も僕の中では高評価だったのでしたが、今回の“死神の精度”は同じか若しくはそれ以上かもしれないです。

映画がどんな感しなのか気になるので機会があれば観てみようと思います。